チョウ目マダラガ科
松江市大庭町 かんべの里 まむし谷池 2024.6.15
頭部がレッド、ハネはブラック、明瞭なホワイトのラインを持つホタルガ。
豪華な触角もおしゃれ。
森林の暗い道を歩くと、必ずと言っていいほど舞い飛んでくる。
とてもよく見る普通種だが、スタイリッシュな外観は見るたびにカメラを向けたくなる。
夏の風物詩である蛍は体内に毒を持っている。
ホタルガは毒を持つ蛍に擬態していると思われる。
ホタルガは蛍と違い光こそ発さないが、美しさの点では勝るとも劣らない。
光る蛍ばかりがもてはやされる世の中だが、こういう昆虫にこそ目を向けてほしい。
と、「光る蛍」のニュースを見るたびにひとりでぶつぶつ言っている。
松江市大庭町 かんべの里 まむし谷池 2024.6.15
成虫は水しか口にせず、寿命は1週間程度と短い。
美しいものは、はかないのだ。
成虫には毒はないが、幼虫の時期には毒を持っている。
また、幼虫はサカキを食べることから害虫として駆除されることがある。
神社の玉串として使われる榊を食べるとは、美しくも罪深い虫のようだ。
松江市大庭町 かんべの里 まむし谷池 2024.6.15
暗い森で出会うと、白いスジだけが目立って見え、蛍の発する光に見えなくもない。