チョウ目タテハチョウ科
松江市東川津町 和久羅山山頂 2026.3.27
オレンジと黒の対比が美しいヒオドシチョウ。
「ヒオドシ」は日本式甲冑の製造様式で、緋色の糸や革で編まれたもの。
そう知ってから見ると、確かに戦国武将のような豪快で美しい姿をしているような気がする。
キタテハと近縁種であり色や形がよく似ているが、ヒオドシチョウはハネの端に青い模様が入っている。
キタテハほどにはよく見られる種ではなく、あまり数は多くないと思われる。
いくつかの都道府県ではレッドリストに記載があり、絶滅が危惧される地域もあるようだ。
松江市東川津町 和久羅山山頂 2026.3.27
ハネの裏は大変地味で、樹皮に隠れると見つかりにくい。
松江市東川津町 和久羅山山頂 2026.3.27
撮影地は、松江市の低山「和久羅山」の山頂。
約30分で山頂まで登れる気軽なハイキングコースだ。
桜の開花宣言があったこの日、山頂の桜はまだ全く咲いていなかったが、春らしい色合いのヒオドシチョウに出会うことができた。
縄張りを持っているらしく、他のチョウが近くに飛んでくると、上空高くまで激しく追い立てる様子を観察できた。
松江市大庭町 かんべの里 2025.6.5
キタテハと違い、花にはほぼ集まらず、樹液を吸うことが多い。
初夏、5月末から6月頃に現れ、成虫で越冬する。
翌年の5月頃までは見られるようである。
6月に出会った個体は、初夏だがハネがボロボロであり、越冬して長く生きているものかもしれない。
ハネの端の傷み具合は相当年季が入っている。
それでもその姿は美しいヒオドシチョウである。