チョウ目タテハチョウ科
松江市大庭町 かんべの里 2025.6.5
オレンジと黒の対比が美しいヒオドシチョウ。
「ヒオドシ」は日本式甲冑の製造様式で、緋色の糸や革で編まれたもの。
そう知ってから見ると、確かに戦国武将のような豪快で美しい姿をしているような気がする。
キタテハに色や形がよく似ているが、ヒオドシチョウはハネの端に青い模様が入っている。
キタテハほどにはよく見られる種ではなく、あまり数は多くないと思われる。
いくつかの都道府県ではレッドリストに記載があり、絶滅が危惧される地域もあるようだ。
松江市大庭町 かんべの里 2025.6.5
キタテハと違い、花にはほぼ集まらず、樹液を吸うことが多い。
初夏、5月末から6月頃に現れ、成虫で越冬する。
翌年の5月頃までは見られるようである。
今回6月に出会った個体は、初夏だがハネがボロボロであり、越冬して長く生きているものかもしれない。
ハネの端の傷み具合は相当年季が入っている。
松江市大庭町 かんべの里 2025.6.5
ハネの裏は大変地味で、樹皮に隠れると見つかりにくい。
松江市大庭町 かんべの里 2025.6.5