ハチ目スズメバチ科
松江市大庭町 かんべの里 まむし谷池 2024.9.1
2010年に愛媛県で発見された新種オデコフタオビドロバチ。
その名のとおりオデコの部分が隆起し、腹部にはふたつの帯状の模様がある。
オオフタビドロバチにも似ているが、胸部の模様はわかりやすく違いが見られるようだ。
ガの幼虫などに毒針を刺し、竹筒に貯蔵して幼虫のえさにする。
松江市大庭町 かんべの里 まむし谷池 2024.9.1
オデコのふくらみは、単眼あたりに見られ、後ろから見るとわかりやすい。
松江市大庭町 かんべの里 まむし谷池 2024.9.1
ハチの毒針は産卵管が変化したものなので、オスのハチは刺すことがない。
しかしこのオデコフタオビドロバチは、オスの交尾器がトゲ状になっており、敵を刺すことが、神戸大学の研究により分かってきた。
交尾器に新たな機能を持たせた点で、かなりおもしろいハチなのである。
松江市大庭町 かんべの里 まむし谷池 2024.9.1
池の入り口の簡易的な橋の下に、ヤブガラシが茂っている。
ヤブガラシの花は蜜が豊富で、通りがかるといつもスズメバチなどがとまっていて、お気に入りの観察スポットだ。
他の木を覆い枯らすことからヤブガラシなどという偏見的な名前を付けられた植物だが、虫たちとその虫を観察するものにとっては、貴重な存在なのである。