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コウチュウ目クシヒゲムシ科
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.26
コガネムシにも似ているが、大きなあごが特徴的なクチキクシヒゲムシ。
ハネは茶色で、うっすらと下の体色が透けているようにも見える。
生態についてはあまり詳しく分かっておらず、発見数も少ないようである。
15mm程度ある見つけやすい虫だが、4月頃の短い期間にだけ成虫が現れることから、あまり人目に触れないのかもしれない。
4月の山の中で樹木にとまっているのを二日連続で発見した。
1日目と2日目の発見場所は30メートル以上離れており、別の個体かと思われる。
動きは緩慢で、人に対する警戒心が弱く、つついたりつまんだりしてものんびりとしたものである。
樹木の上をゆっくりと歩き、逃げる様子もない。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.26
ここ島根県では、2006年に大田市三瓶で初記録が記されている。
文献「島根県で初記録のクチキクシヒゲムシ」
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.26
あごは大きく力強いが、なにに使うためのものかは不明。
画像は触角の形状からメスではないかと思われる。
名前から推察すると、オスの触角はクシヒゲ状に広がるのかもしれない。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.26
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.27
2日目に発見した個体。
樹木に生えた苔か、あるいは樹木の表面にかじりついているように見えるが、食べているのだろうか。
けっこうガシガシとかじっているように見える。
大きなあごはこのためのものなのかも。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.27
外国の同族種はセミに寄生するとのこと。
この種についてはよく分かっていないが、樹木かその近辺に産卵するであろうことは想像できる。