ハエ目ツリアブ科
松江市東川津町 嵩山登山道 2026.3.21
非常に長くとがった口を持ち、モフモフの体がビロウド生地のようなビロウドツリアブ。
早春にしか出会えないスプリング・エフェメラル(春のはかない命)と呼ばれる昆虫のひとつ。
地表近くを巧みにホバリング飛行する様子は糸で吊るされているかのように見えるため、ツリアブと呼ばれる。
撮影地は松江市の低山、嵩山(だけさん)。
山の稜線が、仏やキューピー人形が寝ているような姿に見えることから、松江市民に親しまれている山である。
登山道も広く、30分程度で登れるため、早春のこの日もたくさんの登山者がいた。
登山道に飛び交うビロウドツリアブは、春の到来を告げる妖精のようである。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.5
両眼が離れているメス。
幼虫はヒメハナバチの仲間の幼虫に寄生する。
メスはヒメハナバチなどが土中に作る巣の近くに産卵すると思われる。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.5
両眼がくっついているのはオス。
体をおおう毛はかなり長いことがわかる。
モフモフの暖かそうな体は、早春の寒さに耐えるためのものなのだろう。
松江市大庭町 かんべの里 2026.3.29
交尾をしながら2匹同時にホバリング飛行をする。
かなり芸達者な飛びっぷりだ。
ホバリング飛行中の羽音は大きく、近くにいると音で見つけることができる。
松江市大庭町 かんべの里 2026.3.28
おなか側は白い毛がふさふさしており、子犬のようだ。
とがった口は花の蜜を吸うためのもの。
人を刺したりはしない、やさしくかわいい春のアブである。