ハエ目ツリアブ科
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.5
非常に長くとがった口を持ち、モフモフの体がビロウド生地のようなビロウドツリアブ。
春の早い時期に現れ、地表近くを巧みにホバリング飛行しているのを見かける。
モフモフの暖かそうな体は、早春の寒さに耐えるためのものなのだろう。
4月の最初の土曜日、まだ昆虫はあまりいないだろうと思いながら森を散策していたが、たくさんのビロウドツリアブに出会うことができた。
また昆虫の季節が始まったことを実感でき、大いに感激した。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.5
両眼がくっついているのはオス。
体をおおう毛はかなり長いことがわかる。
保温効果はかなり高そうだ。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.5
オス。
ホバリング飛行中の羽音は大きく、近くにいると音で見つけることができる。
あまりにホバリングがうまいため、空中に吊り下げられているように見えることから、ツリアブと呼ばれている。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.5
両眼が離れているメス。
幼虫はヒメハナバチの仲間の幼虫に寄生する。
メスはヒメハナバチなどが土中に作る巣の近くに産卵すると思われる。
松江市大庭町 かんべの里 2025.4.5
とがった口は花の蜜を吸うためのもの。
人を刺したりはしない、やさしくかわいい春のアブである。