チョウ目タテハチョウ科
飯南町下赤名 2021.10.11
黒と褐色、白と水色のまだら模様が美しいアサギマダラ。
成虫はフジバカマやサワヒヨドリなどキク科の花で吸蜜をする。
各地のフジバカマ畑には、秋のシーズンになると多くのアサギマダラが飛来しニュースになる。
また、幼虫はキジョランなどガガイモ科植物を食べ、体内にアルカロイド系毒物を蓄える。
日本と大陸を横断するチョウであることも知られている。
ハネにマジックでマーキングをし、移動距離や範囲を調べる調査が盛んだ。
飛ぶ美しさとともに、旅をするチョウというロマンもあり、とても人気が高いチョウである。
アニメ「鬼滅の刃」のキャラクター、蟲柱 胡蝶しのぶが愛でる蝶であることも人気の一因となっている。
このキャラクターもアサギマダラ同様、毒を武器とする。
近年になって、白いタオルをぶんぶんと振り回すとアサギマダラが寄ってくることが知られるようになった。
タオルの端を玉状に結び、できるだけ早く振り回すといいらしい。
なぜ寄ってくるのかは完全には解明されていないが、同類のハネの羽ばたきに見えているとの調査結果もある。
大好きなアサギマダラのいい写真を撮りたいといつも思っているが、なかなか撮影のチャンスに巡り合わない。
唯一撮影できたのがキマダラコガネグモの巣に引っかかったこの一枚。
このチョウの美しさを伝えるには程遠く残念だ。
この個体はこのあとクモの巣をふりはらい元気に飛んで行った。
無事に大陸までたどりついただろうか。