飯南町志津見 2022.7.12 ナナフシ目ナナフシ科
木の枝にそっくりな擬態の名人、ナナフシ。
別名ナナフシモドキ。
別種エダナナフシとよく似るが、本種は触角が足より短いことで見分けられる。
ハネは退化しており飛ぶことはできない。
敵からうまく隠れることに特化しているが、見つかった際は足を自分で切り落とし逃げることもある。
脱皮の際に足は再生するが、終齢に近いと再生しないこともあるようだ。
ナナフシについては不思議な点がいくつかある。
その1。
まず、どのような進化を経てこんなカタチになったのか。
枝の節のような細部まであまりにもそっくりで、神秘的でさえある。
卵は植物の種子にそっくりだし、幼虫は葉の脈にそっくりだ。
一生を擬態に特化して生きている。
自然淘汰の結果というには精巧すぎる。
なんらかの作為的な意思が感じられないか。
その2。
卵にも不思議がある。
種子に似た小さな卵から、卵に収まりきらない大きさの幼虫が出てくる。
幼虫は孵化した時点で、どう考えてもその卵に入っていたとは考えられない大きさなのだ。
なにかの手品を見せられているようだ。
その3。
鳥に食べられたナナフシの卵は、消化されず糞として排泄され、そこで孵化することがあるそうだ。
つまり植物の種子のような見た目だけでなく、種子の繁殖の特徴までもが似ている。
そんな特徴を虫の意志で模倣することができるのか。
その4。
オスの存在も不思議だ。
ナナフシはメスだけで卵を産み、孵化する。
オスは日本でも数例が発見されただけであり、発見時はニュースになるほど珍しい。
そのオスは交尾はしても遺伝子は利用されないようだ。
子どもは母親のコピーであり、遺伝子的に進化していないはずだ。
じゃあ単為生殖でどうやって進化してきたんだ?
それにそのオスの存在意義ってなんだ?
いろいろな点で生き物としておかしい。
神が特別に設計し生かされている存在だとしか思えない。
以上のことから個人的見解として、ナナフシは 「神に選ばれし昆虫」 だと考えている。