トンボ目トンボ科
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2024.9.28
広いハネで長距離飛行を得意とし、全世界に分布するウスバキトンボ。
寒さに弱く、日本では今のところ越冬できないと考えられている。
毎年、春に中国大陸や東南アジアから飛来し、夏から秋にかけて何世代かの世代交代をしながら北上する。
お盆のころにたくさん見られるため、死者の霊をいざなう「精霊とんぼ」とも呼ばれたりする。
そして冬には死滅するのだが、翌年になるとまた南から飛来し北を目指す。
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2024.9.28
世代交代をしながら旅を続けるさまは、まるで植民できる惑星を探し航行を続ける宇宙船のようだ。
この旅は片道切符の旅であり、故郷に戻ることは二度とない。
いったい何のために北を目指すのか、そこになにがあるというのか、ウスバキトンボの目的はよく分からない。
いつかどこかで、彼らの安住の地は見つかるのだろうか。
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2024.9.7
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2024.9.7
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2024.9.7