ハエ目/コシボソガガンボ科
松江市大庭町 かんべの里 2025.5.17
腹部に帯状の白い部分があり、腰が細くくびれるオビコシボソガガンボ。
細い腰はなんらかのハチに擬態しているのかもしれない。
ハチとは違いハエ目なので、ハネは2枚のみ。
胸部には空気の流れを感じ飛行を助ける平均棍が確認できる。
ハネにはふた筋の黒い模様がありわかりやすい。
上のおなかの大きいのがメスと思われる。
下のオスはスリムでメスに比べるとだいぶん小さい。
ただし触角はオスのほうがかなり長い。
昆虫あるあるとして、オスは効率よくメスを探すため、触角がより長くなりがちである。
松江市大庭町 かんべの里 2025.5.17
昆虫界隈において、ガガンボは地味でマイナーな存在。
興味を持っている人も少ないし、あえてカメラを向ける人もいない。
しかしこの独特のフォルムと光沢、奇妙な体のバランス。
「むし」って感じのグロテスクさ。
おもしろい昆虫だと思うのだけど、ほんとうに理解者は少ない。