飯南町志津見 2021.8.15 カメムシ目ハゴロモ科
ハネにべっ甲のような美しい模様と輝きのあるベッコウハゴロモ。
顔は同じカメムシ目であるセミに似ている。
クズなどの茎に口を刺し汁を吸う。
ハゴロモもセミもアメンボも、カメムシ目の昆虫たちは植物や生き物に口を刺し吸うことが特徴だ。
昆虫のなまえには「ベッコウ」とつくものがいくつかいる。
茶色を帯びた透明なハネに模様が入っている虫を「ベッコウ」と呼ぶことが多いようだ。
もともとの「ベッコウ」はウミガメの一種であるタイマイのこうらを加工したもので、メガネやクシなどの素材に使われる。
現在はワシントン条約により国際取引は違法となっているため、あまり多くは流通していない。
ウミガメを殺して得られる高級品のベッコウよりは、虫たちのハネを眺めているほうがいい。