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コウチュウ目ベニボタル科
松江市大庭町 かんべの里 自然観察園 2024.6.16
赤黒いハネをもつベニボタル。
昼に活動し、光を放たないホタルだ。
体内に毒を持っているため、鳥などの捕食者からは嫌われている。
毒は強心ステロイドの一種で、ガマ毒と同じ成分だと考えられる。
捕食されて初めて有効になる毒であり体外に噴出したりはしないし、微量であるため、人間には無害だと思われる。
しかし捕食者である鳥や爬虫類には十分に有効だ。
そのためベニボタルに擬態する他の昆虫は多い。
昆虫界ではひそかにリスペクトされている存在なのだ。
松江市大庭町 かんべの里 自然観察園 2024.6.16
暗赤色のハネには4本の縦線が入っている。
松江市大庭町 かんべの里 自然観察園 2024.6.16
とかく「光る蛍」ばかりが注目を集める世の中だ。
光らないホタルたちが話題にのぼることはまずない。
しかし、光らないホタルにこそ生態のおもしろさがあり、注目すべきだと常々考えている。
「光らないホタルに光をあてる会」の結成を高らかに宣言したいが、会員はひとりだけである。