TOP > ハチ目 > その他のハチのなかま > オオセイボウ
TOP > ハチ目 > その他のハチのなかま > オオセイボウ
ハチ目セイボウ科
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2025.9.15
環境省レッドリスト情報不足に指定。
体全体がブルーメタリックの構造色を持つオオセイボウ。
漢字で書くと大青蜂。まさに青いハチである。別名「宝石蜂」。
CDの盤面のように、光の角度によって青から緑へと輝いて見え、とても美しい。
この輝きが、捕食者である鳥には嫌われ、捕食されにくいようだ。CDをベランダに吊るすようなイメージか。
花々をせわしなく飛び回り、観察のしにくいハチである。
秋の七草のひとつオミナエシの黄色い花が大好きなようだ。
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2025.9.20
美しいオオセイボウだが、その生態はスズバチやトックリバチなどの巣に産卵する寄生バチである。
他のハチの巣に産卵し、そこで孵化した幼虫は、その巣に蓄えられている他の種の幼虫のための食糧を横取りする。
さらに他の種の幼虫までも食べてしまうようで、なかなか容赦のないドロボウバチだ。
雲南市木次町山方 ふるさと尺の内公園 2025.9.20
多くの都道府県で絶滅の危機に瀕しており、その数を減らしているようだ。
ここ島根県では、レッドデータブックにこそ記載はないが、やはり珍しいハチだ。
この秋に出会えてとてもうれしい。